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農業害虫が多発しており防除の徹底が必要です(注意報発令第1号、第2号、第3号)
1 概要
山口県農林総合技術センター(山口県病害虫防除所)は、「水稲の斑点米カメムシ類の注意報(第1号)」、「果樹カメムシ類の注意報(第2号)」、「野菜・花き類のオオタバコガの注意報(第3号)」を発令しました。
水稲の穂を吸汁し米の品質を低下させる「斑点米カメムシ類」やナシ、モモ、リンゴなどの果樹を吸汁し、落果や奇形を発生させる「果樹カメムシ類」、野菜、花き類の花蕾や果実を食害する「オオタバコガ」の発生が県内全域で平年に比べ多くなっています。このため、山口県農林総合技術センター(山口県病害虫防除所)では注意報を発表し、被害発生の注意と防除対策の徹底を呼びかけています。
また、カンキツ類では「ミカンハダニ」の発生が多くなっており、技術資料を発表して防除等の対策の徹底を呼びかけています。
2 情報提供方法
情報は、山口県農林総合技術センター(山口県病害虫防除所)のホームページ
( https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/122/22321.html )で提供しています。
<参考>
○斑点米カメムシ類は水稲に被害を及ぼす害虫で、本年、特に発生が多いのはアカスジカスミカメ、アカヒゲホソミドリカスミカメです。出穂間もない籾に針状の口器を突き刺し、玄米に黒色の斑点を生じさせます。これを「斑点米」と呼び、出荷時の格付け等級を引き下げる要因となります。
アカスジカスミカメ成虫 アカヒゲホソモミドリカスミカメ成虫
(体長5~6mm) (体長5~6mm)
斑点米
○果樹カメムシ類はナシ、モモ、リンゴなどの果実に被害を及ぼす害虫で、果実に針状の口器を突き刺して吸汁し、若い果実では落果、成熟前の果実では吸汁部分がくぼんだ奇形果となり経済的な損失が生じます。
チャバネアオカメムシ ツヤアオカメムシ
クサギカメムシ 果樹カメムシの加害(リンゴ)
○オオタバコガの老齢幼虫はナス、ピーマン、トマト等の果実やリンドウ、キク、ユリ等の花蕾への食入し、食品への異物混入の原因や、穴あきによる商品価値の消失といった経済的な損失が生じます。
オオタバコガ老齢幼虫(ナス) オオタバコガによる食害(トマト)
お問い合わせ先
山口県農林総合技術センター農業技術部 資源循環研究室(山口県病害虫防除所)
担当 杉田 麻衣子(すぎた まいこ)
Tel:083-927-4006
Mail:a17201@pref.yamaguchi.lg.jp