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水の作文コンクール・「水が出る」のは当たり前じゃない
山口県優秀賞
「水が出る」のは当たり前じゃない
晃英館中学校 3年 藤井 ひより(ふじい ひより)
私たちの住む日本では、蛇口をひねれば水が出てくる。喉が渇いたら蛇口から出てくる水をそのまま飲めばいいし、手が汚れてもいつだって清潔な水で洗える。私たちにとってこんなのは当たり前のことである。しかし、ある世界の水問題についてのテレビ番組を見てから、世界にはその当たり前が当たり前ではない人たちがたくさんいることに気がついた。そして、私たちが水の現状や課題について知ることは、これからの未来をつくっていくうえでとても大切なことである。
まず、地球上の水の量について考える。地球の表面は七一パーセントが水で覆われている。しかしこの中で私たちが使うことができる淡水はたったの二・五パーセントしかない。さらにそのうち使用されているのはごくわずかで、水がどれだけ貴重なものかがわかる。現状、世界で二十二億の人が安全に管理されていない水を飲んでいるのだ。そしてそのせいでアフリカなどには、家族のためにわざわざ遠くまで水をくみに行かなくてはならない子どももいる。水不足のせいで、衛生的に管理されていない汚れた水を飲むしかなく、毎日幼いたくさんの命が失われてしまっている。
では、水不足はなぜ起こっているのだろうか。原因として、人口の増加、水の使いすぎ環境問題などがあげられる。人口が年々増えていくことで水の需要と供給が間に合わなくなり、そのせいで紛争にまで発展してしまうこともある。また、食品や物の制作過程で生まれるバーチャルウォーターのロスもある。食品ロスをするということは水をロスするということでもあるのだ。
このような現状や課題を知った今、私たちにできるのは何なのだろうか。水不足は遠い国の問題で私たちには関係ないように思えてしまうが、実は私たちの生活にも深く関わっている。日本は水が豊かで安全な国だと言われているが、それでも永遠に使えるわけではない。近年は地球温暖化などの影響で雨の降り方が変わってしまい、大雨や干ばつなどが増えている。将来、日本でもこのような水不足が深刻化してくる可能性は十分にある。そこで、私は、今私たちにできることは大きく二つあると考える。
一つ目は水を大切に使うことである。例えば歯をみがくとき水を出しっぱなしにしないことやシャワーの時間をみじかくすること、食器を洗うときに水を出しっぱなしにしないことなど、今すぐできる簡単な少しの工夫で水の使用量は大きく減らすことができる。ひとりでの節水はほんの小さなことのように思えるが、みんなが同じことをすれば、小さな力が積み重なってやがて大きな力となる。そして、バーチャルウォーターがふくまれているため、食品や物を大切にすることも水問題の解決につながっていく。
二つ目は水問題について正しく知ることである。テレビやインターネット、本などを通して世界の水問題の現状を知り、関心をもち続けることが重要である。まち中に置いてある募金箱に少しでもお金を入れてみたり、ボランティア活動に参加したり、ささいなことでもどんどん解決につながる。私たちのような中学生でも、世界中の困っている人たちのためにできることは少なくはないのだ。
私は、水が当たり前に使えることがどんなに幸せなことか改めて考えた。蛇口をひねればすぐにきれいな水が出てくる。そんな生活は決して当たり前のことではない。これからももっと水が使えることに感謝し、無駄にしないようにしたいと思う。
水は、私たちの命を支える大切な資源である。だからこそ、世界中の人々が協力し合い水を守っていかなければならない。私は水問題に関心をもち続け、自分にできることを実行していきたい。そしてみんなが安全な水を使える社会になることを願っている。

